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リハビリテーション課 各部門のご案内

リハビリテーション課

当病院では、精神疾患をお持ちの患者様のリカバリーを支援するため、心身の機能の維持・回復そして生活全般の質を高めるためのリハビリテーションを下記のとおり実施しています。

作業療法係

当病院では、作業療法士が創作活動、調理活動、リラクゼーション活動、音楽活動等の具体的かつ現実的なプログラムやSST・認知行動療法、心理療法といった教育的プログラムを他職種協働で企画し、患者様の回復段階に応じて提供しています。他の人と関わる場面を提供することで、作業能力、対人関係等の回復や心の安定を促し、早期の社会復帰を目指す治療を行っています。

また、アディクション(依存症)治療の一環としてARP(アルコールリハビリテーションプログラム)を行っており、アルコール依存症について正しい知識を身に付け、患者様やそのご家族様が安定した生活を維持できるよう支援しています。

理学療法では、身体合併症のある患者様を対象に理学療法士が温熱療法(ホットパック)で痛みの軽減を図りながら、筋力強化、バランス訓練、歩行訓練等を通じて社会復帰を目指す治療を行っています。

臨床心理係

当病院では、急性期から回復期、慢性期治療、外来までの幅広い患者様を対象に、知的・発達検査、人格検査、認知機能検査等の各種心理検査を実施しています。また、心の問題を一緒に整理していくカウンセリング等を通じて、心理士が患者様やそのご家族様に心理的側面の援助を行っています。

心理士

心理士は、受診された方々の診療の補助として、心理検査やカウンセリング等を実施しています。

※当係へのご相談等は、主治医の指示のもとに受け付けておりますので、まずはその旨を主治医にお伝えください。

作業療法

「作業療法」とは、具体的、現実的な作業や、他人と関わる場面を提供することで、作業能力、精神機能、対人関係等の回復・安定を促し、その人らしくより良い生活ができるように援助していく治療活動です。毎日さまざまな活動を行っています。

創作活動

当病院では、創作活動として「セルフ活動」「革クラブ」等を行っています。

セルフ活動
編み物、裁縫、手芸、クラフト、ビーズ細工等の様々な種目を取り入れ、物を作る喜び、楽しみ、達成感を体験することができます。
活動の選択や時間の過ごし方も自由ですので、気軽に幅広く参加できます。
革クラブ
牛革を使用して、キーホルダー、小銭入れ等を作っています。初級コースから始まり、中級コースへとステップアップもできます。

調理活動

当病院では、調理活動として「料理クラブ」「職リハ(技能編)」等を行っています。

料理クラブ

料理クラブ
調理を楽しむことや練習することで、退院後の生活に役立てます。メンバーで手に入りやすい材料でできる簡単なお惣菜メニューを決めて、協力して調理を行います。
職リハ(技能編)
“将来働いている自分”を視野に、役割を持った料理活動を通して自分のできることを伸ばしていきます。

スポーツ活動

当病院では、スポーツ活動として「スポーツ」「運動プログラム」等を行っています。

スポーツ

スポーツ
卓球、バドミントン、バスケットボール、キャッチボール等を行い、気分転換、体力作り、ストレス発散を目指しています。
また、ソフトバレーボール、フットサル、バスケットボールで試合に出ることを目標とした、少し上を目指したハードなスポーツも行っています。
運動プログラム
体重増加の改善を目標に運動することで、体力向上や心身の向上にもつなげていきます。

リラクゼーション活動

体操

当病院では、リラクゼーション活動として「のびのびエクササイズ」「ヨガ教室」等を行っています。

のびのびエクササイズ
ストレッチ、リズム体操、ダンスなどを行い気分転換し、体を動かすことで心も身体もスッキリすることを目指します。
ヨガ教室
体調を整えると共に心の内面に意識を向けることで精神面の安定にもつながります。

ミーティング活動

当病院では、ミーティング活動として「職リハ(学習編)」「退院応援グループ」「スクラム」等を行っています。

職リハ(学習編)
働くことの意味や、自分に適した仕事を確認し、働き続けるための工夫について一緒に学びます。
退院応援グループ
退院に向けて取り組む活動です。退院後に何が困るか話し合い、退院後に役立つ知識を身に付けます。
医師を始め様々な職種から専門的な話を聞くことができます。また、就労移行支援事業所等の見学や退院した人からお話を聞いたりもします。
スクラム
集い合い、語らい、他者と交流を持つ場所になります。活動内容は参加者で案を出し合い決めます。

集団認知行動療法

自身を苦しめるような考え方(認知)と日頃の行動を見直し変えていくことで、日々のストレスを減らしていくことを目指します。
しなやかな心づくりを学びます。

心理教育

当病院では、心理教育として「まなびー」「マイステップ」等を行っています。

まなびー
病気、症状の理解。服薬についてやストレス解消法、社会資源の活用法などについて学びます。
まいすてっぷ
病気の症状やストレス解消法などを学ぶこと。困っていることをグループの中で解決していきます。
教育セッションでは、医師をはじめ薬剤師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士等からの専門スタッフが病気や暮らし、薬の話などをします。
グループセッションでは参加者の困りごとを協力しながら解決していきます。

SST

対人スキル向上や生活上での困りごと等への対応について参加者で考えます。
必要に応じて複数の活動の中で実施しています。

その他の活動

その他の活動として「園芸」「ビューティークラブ」「デイケア体験クラブ」等があります。

また、一部の病棟を除き病棟においても作業療法は実施しています。

理学療法

当病院では、身体に障害のある方に対して主として基本的動作能力の回復を図るため、治療体操やその他運動の指導、マッサージ、温熱、その他物理的手段を加える理学療法等を行っています。

アルコールリハビリテーションプログラム(ARP)

当病院では、断酒教育としてアルコールリハビリテーションプログラム(ARP)を実施しています。ARPでは、アルコール依存症の正しい知識を身につけ、ご自身が本来持っている能力・自分らしさを引き出すための場にしたいと考え取り組んでいます。お酒を止めるか、止めないかという迫った考えは押し付けず、お酒がなくても生きていけるという安心感・自信を養い、同じ悩みを持つ仲間たちと新しい人生を歩みだすための第一歩となるための援助を行っています。

対象者
入院患者様・外来患者様または、そのご家族様
活動日・活動時間 活動内容
火曜日
14:00~16:00
  • 医師・看護師・作業療法士によるアルコール依存症についての学習会
    病気やそれに関連した事柄について学習し、正しい知識を身に付けます。
  • 松山断酒会員による酒害体験発表
    他者の酒害体験発表を通して同じ悩みを共感し、自分自身を見つめ直します。
  • OT活動
    創作活動・調理などを通して、仲間の親睦を図ることで協調性を養います。
金曜日
14:00~16:00
  • 認知行動療法(お酒について考えましょう)
    心理療法の一つで考え方や行動を整理することによって精神的苦痛を軽くする方法です。
    お酒に対する考え方や断酒行動を身に付けることによって、自分らしい生活を取り戻すことを目指します。
  • プログラムの流れ
    ステップ 1:過去の飲酒歴を振り返り、飲酒問題を整理する。
    ステップ 2:飲酒しやすい状況について理解する。
    ステップ 3:お酒に対する考え方について整理する。
    ステップ 4:再飲酒を防ぐ方法を考える。