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理事長・院長挨拶 病院の紹介

ごあいさつ

 松山記念病院は、昭和7年に松山脳病院として開院し、以後、愛媛県中予医療圏において精神科医療の中核病院としての役割を果たしてきました。

 「いつでも、安心して、入院できる病院」を理念として、精神科の救急治療をはじめとして、幅広い精神疾患を対象とした医療を提供しています。

 現病院は、平成9年に現在地へ新築建て替えを行い、693床のケアミックス型の精神科病院として、精神科救急病棟、特殊疾患病棟、認知症・老年性精神疾患病棟、慢性期治療病棟を備えています。

 医師を中心に看護師、薬剤師、精神保健福祉士、臨床心理士等の総従業員数500名を超える職員が医療に携わっており、病院機能として厚生労働省が定める協力型臨床研修施設の認定をはじめ、日本精神神経学会研修施設、日本老年精神医学会認定施設の認定を受け、質の高い医師育成に寄与しています。また、看護師や薬剤師等についても各教育機関から積極的な実習受け入れを行うとともに、全職員が高い専門性を得られるよう職員研修に注力しています。

 さて、精神科医療においては、平成26年4月の精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部改正と診療報酬改定において、精神障害者の地域における生活への移行を促進する医療を推進する方向が明確に打ち出され、医療保護入院患者の退院促進に関する措置の整備が義務付けられるとともに、あわせて入院患者の退院促進に向けた取り組みに一層注力する体制作りが求められるところとなりました。この「入院医療中心から地域生活中心へ」とする流れにより、精神科病院においては、在院患者が「増加する時代」から「減少する時代」へという大きな変化が起こり、さらに、精神疾患が「5大疾病」に加えられたことで地域連携への積極的な参加とアウトリーチをはじめとした地域社会との緊密な連携が益々求められることとなりました。また、超高齢化社会の到来により身体合併症、認知症等に対する医療ニーズや社会的な要請が多様化してくるとともに、国民の健康意識の高まりと相まって、精神科医療を取り巻く環境は今までにない変革期を迎えています。

 こうした背景から精神科病院における社会的役割は益々高まっており、重度かつ慢性の患者に対する適切な医療の提供や、地域移行を支援するための機能強化のみならず、依存症等のより専門的な医療提供や予防医療への取り組みが求められています。

 当病院でもこれらを実現するために、医療及び保健福祉に従事するスタッフの充実による精神保健医療水準の向上と、精神障害者の地域生活を支える体制の機能強化を重点課題として、当病院の「強み」である精神科の救急治療、身体合併症患者の治療、訪問看護事業によるアウトリーチ、リハビリテーション機能等の一層の充実を図るとともに、災害対策及び地域医療連携の強化のための体制整備を進め、患者様やご家族、そして地域の医療機関から必要とされる病院、選ばれる病院となるように役職員一丸となって取り組んでいます。

代表理事 木村 尚人
院  長 和氣 現人